Method Man(メソッドマン) & Redman(レッドマン)主演の人気コメディ映画『How High 2』の公開は2017年

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Redman(レッドマン)の通算8枚目となるソロ・アルバム『Mudface』がリリースされた。音楽キャリアのほとんどを過ごしたレーベル、Def Jam(デフ・ジャム)を離れたニュージャージー州出身のラッパーは、初めてインディーズ・アーティストとして新たなプロジェクトをスタートすることになった。前ソロ作『Reggie』から5年、The Funk Doc Spock(ザ・ファンク・ドック・スポック※Redmanの別名)の最新作は、トラップ全盛のシーンに新たな風を吹き込むことになるだろう。

Rick Rock(リック・ロック)、!llmind(イルマインド)、Rockwilder(ロックワイルダー)などのプロデューサー陣が顔を揃えた全13トラック構成の『Mudface』は、待望された『Muddy Waters(1996年作)』の続編の布石となる作品である。映画『How High(邦題「ビー・バッド・ボーイズ」』主演ラッパーから『Muddy Water2』を待ち焦がれているファンへの最新のオファーの知らせは、巷で話題沸騰となり称賛を浴びたBETアウォード・サイファーの出演直後に伝えられた。

2015年の第4四半期を締めくくる新作だが、Redmanの目は既に来年に向けられており、待望の『Muddy Waters 2』のドロップも視野に入れている。また今後はTVや映画にも活動の幅を広げていくようだ。ラップ界の「生きるレジェンド」に最新作や新たなプロジェクト、さらには、数日前のEminem(エミネム)との歴史的な電話対談について、先日XXL誌がインタビューを行った。

 

最新作『Mudface』のレコーディングにはどのくらい時間がかかりましたか?

実はもう『Muddy Water 2』の製作に取り掛かっていたから、結構あっという間に製作は終了したよ。『Muddy Water 2』は壮大なものにしたいから、もう少し時間をかけるつもりだ。『Mudface』との関連性は維持したいと思っているけど。今回はDef Jamを離れてから初めてのソロ・プロジェクトになるから、Redmanブランドにふさわしい形でスタートを切りたいと思っていたんだ。

 

今作はインディーズとなって初めての作品となりますが、メジャー・レーベルの下で活動するのと違いはありますか?

違いといえば、上司がいないし、意見する人もいないってことかな。まあ俺はDef Jamにいたころから自分のことは自分で全部やってきたんだけどね。

まあ若い子達や他のラッパー達にアドバイスするとだね、会社の一員になったら誰もがただの従業員で終わりたくない、会社にとって価値のある人間になりたいと思うだろう。会社にとって必要とされる人間でありたい、だから俺は自分をしっかり持って頑張り、アルバムを売った。するとDef Jamはセカンド・アルバム以降、俺に製作コントロールを一任してくれた。そういう関係を築いてきたんだ。そしてまた曲が大ヒットすると、Def Jamは俺に、次は何をやりたいかのか、って更にボールを投げてくれたんだ。そこから俺は多くのことを学んだよ。俺はいつも自分のことは自分でやってきた。レーベルに所属していたとしてもインディーズ・アーティストのようにしてきたんだ。ただレーベルの刻印がついていただけだ。

そうだな、違いって言えば車のサービス代を直接支払わないといけなくなったことかな。 今は何でも自分で直接支払いをしなくちゃいけない。今まで他の人がやってくれていた時間も働くことで、ビジネスを学び、経営を学ぶことができるからとても感謝してるよ。 だからレーベルに在籍してるよりはもっと多くのことを学ぶことができる良い機会だと思っている。俺はこの曲を入れろとか使えとかボスにごちゃごちゃ言われるのは嫌いだ。今回も全て順調に進んでいるよ、宣伝もレーベルが後ろ盾についているような大掛かりなものだけど、実際は俺が自分でやっているのさ。

 

今回のアルバムの特徴、プロデューサー陣について聞かせてください。

製作については、Eric Sermon(エリック・サーモン)が『Somebody Got Robbed』という曲をプロデュースしたよ。だけどこのシングルはアルバムには収録されていない。Ericの曲は『Muddy Waters 2』に収録される予定だよ。今アルバムは2スキットを含む全13曲で構成されているんだ。

アルバムには他にRockwilderプロデュースの曲も入ってる。『Beastin’』はセルフ・プロデュースだ。Labor Department(レイバー・デパートメント)やMike & Keys(マイク&キーズ)も参加してる。シングル『Dopeman』はRick Rockプロデュースだ。『Let It Go』はJahlil Beats(ジャリル・ビーツ)、『Bars』はTheoryHazit(セオリー・ハジット)のプロデュース。『How to Come Down』はブルガリア出身のマイメン、Boris(ボリス)の作だ。『Undeniable』は!llmind、『Go Hard』はMarvel(マーヴェル)プロデュースだよ。

 

あなたは奇抜なアルバムカバーを使用することでも有名ですが、『Mudface』のアルバムカバーはどのような経緯で選ばれたのですか?

アイデアは頭にあったんだけど、それは『Muddy Waters 2』のカバーに使うべきだと思ってね、だけどこのアルバムのカバーについても最高のレベルのものにしたいと考えていたんだ。友達のDom Dirtee(ドム・ダーティ)がグラフィックをやっててね、彼とは長い付き合いなんだ。アイツはすごく才能豊かで、ある日俺に手がけた作品をいくつか見せてくれたんだ。それで、俺の次の作品で一緒に何か考えられたらって言ってくれてね。

ブラザーにはチャンスをあげるってのが俺達のやり方だし、俺のアルバムカバーにどうかって見せてくれたのがアレだったんだ。アルバムの特徴を人間に仕立てたデザインだよ。ものすごく凝った作り方をしていて、超最高なものに仕上がったのさ。俺はいつもアートワークにはクリエイティブだよ。頭の中でいつも創造するのさ。俺が俺たる所以もそういうことだろう。

 

Hit Squad(ヒット・スクワッド)の再結成は実現しますか?

それは俺にも分からないな。Def Squad(デフ・スクワッド)はもしかしたら、ね。BETサイファーに出演する前に、俺達は兄弟のような小さなユニットだなって話していたんだ。いつもこの3人だったんだから、また集まってアルバムを作ることはそんなに難しいことじゃないだろう。でも、サイファーような、俺達の背中を押してくれるものが必要だったんだ。

皆サイファーで起きたことには驚いていただろう?なんていうか、俺達は単にサイファーのパフォーマンスが良かったでいうだけじゃない、俺達はずっとサイコーなんだよ!

まあそれほど興味がない人達に対しては、リユニオンをやって海外へ行って(ツアーして)、EPをドロップするってのが良いんだろうな。EPをリリースすることでブランド化し、名前を覚えてもらって関心を呼び寄せる、そういう方向を視野に入れないと、ってことだろうね。

 

『Muddy Waters 2』のリリース日は決定しているのですか?

リリース日はまだ決まっていないけど、2016年にはドロップする予定だ。

ファンはアルバム『Black out 3』にもお目にかかれると期待して良いのでしょうか?

もちろん。実をいうと映画『How High 2』のサウンドトラックを作りたいと思ってるんだ。

 

そうすると、『How High 2』の公開はいつ頃になりそうですか?

そうだな、『How High 2』は最低でも2017年まで公開は無理だろうな。脚本もまだ製作途中だしね、時間的、現実的に考えて見ると。撮影、編集、色調補正を終えるには、1年かそこらかかるだろうし、やっぱり2017年あたりだろうね。

 

Eminemとの電話対談はヒップ・ホップ界においてビッグ・モーメントでしたが、あなたにとってはどのような意味を持ちましたか? Emはいつもクールなヤツだよ、Outsidaz(アウトサイダーズ)とブリック・シティに出ている頃からクールだった。

昔デトロイトでレコーディングしたとき、たまたまEminemにばったり会って、アイツの家に寄ったりしてたんだ。あの頃はProof(プルーフ)が迎えに来てくれてね。そう、だからファミリーの一員のようだよ。Emはハッキリ言って俺より若いんだけど、いつも「オイ、お前は俺の仲間だ!」って言ってるんだ。アイツが作品を通して俺をリスペクトしてくれて、アイツのキャリアに少しでも貢献できているんだとしたら有難いことだと思うよ。

あの対談の後でも俺にとってEmはEmのままだけど、アイツがビッグになったことを実感したよ。あの小僧が俺に電話してきたことがあちこちでイベントか何かみたいに大騒ぎになるほどビッグになったんだなあって。まあ、それがヒップ・ホップに今必要なことなんだろうな。皆、俺達が話すのを聞きたかったんだよな。そこに愛があるのを見たかったんだろうね。ファミリーってやつさ。ほら、90年代にあった結束はマジだったし最高だった。何故みんながラッパー同士の繋がりを支持していたかって?それは俺達が真のMCだからだ、正真正銘のMCさ!俺達はただの流行を追いかけてたガキ・ラッパーじゃなかった。俺達は強い絆で結ばれた過激なMC2人なのさ!あの対談からまた多くのことが生み出されただろうね。

▼Method Manプロフィール▼
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▼Redmanプロフィール▼
Coming soon….

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