- 2014-6-27
- GHOSTFACE KILLAH, WU-TANG CLAN
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Ghostface Killah (ゴーストフェイス キラー)
本名:Dennis Coles
生年月日:1970年5月9日(44歳)
Ghostface Killahはアメリカンラッパーであり、Wu-Tang Clanの主要メンバーでもある。デビューアルバムEnter the Wu-Tang (36 Chambers)発売後、大躍進した後、メンバーそれぞれソロ活動も始めるようになる。Ghostface Killahは1996年、Ironmanでソロデビューし、音楽評論家達に高く評価された。その後何年もソロとしての成功は続き、人気の高かったSupreme Clientele(2000)やFishScale(2006)といったアルバムもリリースしている。彼の活動名は、1979年のカンフー映画、Mystery of Chessboxingの中のキャラクターからとったもの。自身のレーベル、Starks Enterpries(スタークス・エンタープライズ)の創設者でもある。
Ghostface Killahは音の強さとハイテンポなリズム、そしてなぞのスラングや推論を使った情緒的に流れるようなストーリを展開することで高く評価されている。2006年、MTVはThe Greatest MCs Of All Time(名誉ラッパー)としてGhostfaceの名前を挙げ、About.comの編集者達は音楽家トップ50(1987-2007)として彼を挙げ、「今までで一番想像力に富んだ語り手だ」と言っている。Q magazineは「とても素晴らしいラップの語り手だ」と述べている。Pitchfork Mediaは「Ghostfaceは他とは比較にならないほどの、生まれながらにしてストーリーを語る才能を持ち、今までで最高の、そして色彩に富んだストーリーラップである」と述べた。NPRは「興味をそそるストーリーテラー」と呼び、「彼の作品は芸術家特有である」と述べている。
Early work
ルームメイトでWu-Tangの創設者であるRZAとGhostfaceは他のメンバー7人を集めた。1995年、GhostfaceはClanの仲間であるReakwon(リークウォン)のデビューアルバムOnly Built 4 Cuban Linx…に大々的にゲスト出演し、ほぼ全ての楽曲に出演し、主役級の扱いを受けた。また、Sunset ParkやDon’t Be a Menace to South Central While Drinking Your Juice in the Hoodといったサウンドトラックでは、楽曲提供もし、その曲は1996年に発表した初ソロLP盤にも含まれている。ビルボード200で初登場2位となったこのアルバムは、Wu-Tangが以前にリリースした曲よりもソウル(特に1970年代のソウル)感いっぱいの曲となっており、Ghostfaceのアルバムはその後もこのスタイルの特徴を保ったまま演出されていた。
2000年、セカンドアルバムSupreme Clienteleをリリースした。音楽家から高い評価を受け、ビルボード200では最高7位までのぼりつめた。このアルバムは、Reakwonをフィーチャーした人気のシングルでありSolomon Burke(ソロモン・バーク)による”Cool Breeze”を1部編集使用した”Apollo Kids”を含んでいる。このアルバムからのシングル曲”Cherchez LaGhost”はにわかにクラブでヒットとなった。Supreme ClienteleはRZAの音楽勢力のターニングポイントとなり、6曲のみプロデュースしており、前作Iron Manでは1曲以外すべての楽曲をプロデュースしている。このアルバムでの貢献は少しだが、RZAはSupreme Clienteleが統一感のある音楽となるように 個人的にミキシングとアルバムのプロダクションの監視をしていた。
Ghostfaceは次のアルバム、R&B感満載のBulletproof Walletsの制作に時間がかかり、Supreme Clienteleの1年後にリリースした。主なシングルであるCarl Thomas(カール・トーマス)とRaekwonをフィーチャーした”Never Be the Same Again”。Wu-TangのメンバーであるMethod Man(メソッド・マン)とRaekwonをゲストボーカルに迎えた”Flowers”、Wu-Tangの人気楽曲”Gravel Pit”でも歌ったMadame Majestic(メイダム・まじぇスティック)をフィーチャーした人気シングル”Ghost Showers”はクラブヒットとなった。
Def Jam
2003年、GhostfaceはDef Jam Records(デフ・ジャム・レコーズ)と契約した。一時期、活動名から”Killah”を削除したあと、2004年4月にThe Pretty Toney Albumをリリースした。2つのRZAのプロデュース作品を含むこのアルバムは、Clanを誰もフィーチャーしておらず、代わりにMissy Elliot(ミッシー・エリオット)とD-Block(D・ブロック)、Jacki-O(ジャッキー・O)とコラボレーションしている。Missy とJadakiss()とのコラボ作品であるシングル曲”Tush”と”Run”はクラブ・チャートともにそこそこ成功し、「今年最高の作品」として数多く選出される中の1つとして選ばれ、Pitchfork Mediaでは9位となった。イギリスのR&BグループThe 411の”On My Knees”にも登場したその曲はイギリスとオーストラリアでヒットし、彼の被後見人グループThe Theodore Unitとアルバム718をリリースした(Staten Island(スタテン・アイランド)のエリアコードが由来)。GhostfaceはDe La SoulによるアルバムThe Grind Dateの”He Comes”に登場している。2005年11月、GhostfaceとTheodore Unitを脱退したスターTrife Da God(トリフ・ダ・ゴッド)は共同プロジェクトPut It On The Lineをリリースしている。
2006年、Ghostfaceは前衛的なアーティストMF Doom(MF・ドゥーム)とタイアップしているものの、アルバムSwift&Changeableは未発表のままである。MF DoomはGhostfaceの2006年のアルバムFishscaleでも何曲かプロデュースしており、このアルバムは”Ghostface Killah”の作品としている。このアルバムはUSビルボード200で4位、R&Bチャートで2位と好発進を遂げおり、Wu-TangのThe Heydayやソロデビューアルバム以来、ラップとしては幸先の良い結果となった。また、ほぼ満場一致で高評価を受けるのだった。Ghostfaceはこのアルバムサポート御礼ツアーを期間限定で行い、いくつかのコンサートではWu-Tang Clanのメンバーほぼ全員とパフォーマンスした。2007年12月4日、7枚目のソロアルバムThe Big Doe Rehabをリリースした。
2008年5月のインタビューで、Ne-Yo(ニーヨ)やJodeci(ジョデシー)といったアーティストたちと以前に作った楽曲のようなR&B感を出したアルバムを作ると発表した。このアルバムは8作目のアルバムGhostdini: Wizard of Poetry in Emraldとなった。”Baby”や”Do Over”といったシングル曲をカバーしている。2009年3月、”Messafe from Ghostface”という曲を収録しており、Rihanna(リアーナ)とChris Brown(クリス・ブラウン)の論争後、男女関係のもつれから暴行を受けている女性へ捧げる曲としている。
Raekwonは2009年5月のRolling Stone(ローリング・ストン)とのインタビューで、Ghostface Killahは新しいアルバムの制作中だと述べた。Wu-Tang Clanのアルバム8 Diagramsの後、次の作品はリリースされるのかという質問に対しての答えだった。Raekwonは「今、みな違うことをしている。Meth(Method Man)はアルバム制作中だし、Ghostfaceもそうだし、何人かはプロジェクトに向けて活動中だし、何人かは映画撮影、みんなそれぞれタスクが今あるんだよ」と述べている。GhostfaceはRaekwonの待望アルバムOnly Built 4 Cuban Linx…Pt.Ⅱの中の6曲に出演している。
このアルバムの少し後、Def Jamは後にWu-Massacreとしてリリースしたアルバムを自社アーティストであるMethod Man(メソッド・マン)とGhostfaceと共同制作する契約をした。2009年11月に制作開始。Wu-Massacreは2010年3月30日にリリースされ、ほんの30分たらずのアルバムになっており、色んな批評はあるものの、音楽家からはまずまずの評価を受けた。プロモーション活動のかいあって、初週sw37,900枚を売り上げた。2010年5月12日現在では、64,000枚を売り上げている。このアルバムではScram Jones(スクラム・ジョンズ)、Mathematics(マスマティックス)作品、そしてRZAがプロデュースしたリードシングル”Our Dream”をフィーチャーしている。最近、12月頃リリース予定のアルバムApollo Kidsと2000年リリースアルバムSupreme Clienteleの続編の2つのアルバムをリリースすると発表している。2011年、Ghostface Killahはイギリス人アーティストJosh Osho(ジョッシュ・オショ)のデビューシングル”Redemption Days”でフューチャーしている。
Post Def Jam
GhostfaceはD-BlocknoメンバーSheek Louch(シーク・ラウチ)とのコラボレーションアルバムWu Blockをリリースした。このアルバムは2012年11月27日にE1 Musicからリリースされ、USビルボード200チャートで73位に登場し、アメリカでの初週売り上げは8,600枚とした。2週間目には4,200枚を追加で売り上げ、152位までランクを下げた。
2012年11月17日、Complex Magazine(コンプレックス・マガジン)でのインタビューの中で、Def Jamを去り、Apollo Kidsはこのレコード会社での最後の作品と述べた。また、高評価されたアルバムSupreme Clienteleの続編、Blue & Creamが80-85%完成していると述べた。このアルバムは2013年に発売予定。2012年2月14日、MF Doomとつい最近一緒に作った楽曲でのコラボレーションアルバムをリリースすると発表。2013年4月16日には、Adrian Younge(エイドリアン・ヤング)がプロデュース、RZAがエグゼクティブプロデューサーを務めた、自身10枚目となるアルバムTwelve Reasons to Dieがリリースされ、RZAの経営するレコード会社Soul Temple Records(ソウル・テンプル・レコーズ)の下、CD、ビニールレコード盤、カセットと、様々な形で発売された。
その後すぐ、Supreme Clienteleのの続編であるアルバムが2013年7月から9月の間にリリースされると発表し、MF Doomとのコラボアルバムが2013年のハロウィーン頃リリースされるとも述べた。2014年1月ガールフレンドのKelsey Nykole(ケルシー・ニコール)とともに、カップルセラピー番組VH1に出演した。
Controversy
2011年7月ColesはJack UrbontにUrbontの1960年”Iron Man”のテーマソングが不正使用された事が原因で著作権侵害で訴えられた。Urbontはさらに、ColesがIron Manいうブランド名を流用していると問題視している。
2011年8月、Colesは印税未払いでユニバーサル・ミュージックを訴えている。
Aliases
Ghostface Killahは、他のWu-Tang clanのメンバー達のように、複数の登場人物を装ってラップをしており、それぞれ違う名前、神話、影響がある。頻繁に使われている別名は、
・Ghostface Killah(時にGhostface KillerやGhost Face Killahと綴ったり、略称GFKを使用)
・Ghostface
The Pretty Toney Albumの活動中に使われていた名前
・Ironman、Tony Starks、またはStarksのみ
Ghostface は頻繁にIronmanとTony Starksの名前を使用し、その活動名はMarvel Comics(マーベル・コミックス)のキャラクターIron Manと自身のアイデンティティー、そして大富豪実業家Tony Stark(スペルが違うことに注意)を参考にしていた。”Slept On Tony With Dirt”は2008年の映画で使用され、彼自身、DVDでカットシーンに登場していた。
・Starky Love
・Pretty Toney, P Tone
オフィシャルサイト(英語):http://www.ghostfacekillah.com/
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